「データビジュアライゼーションのためのデザイン原則」日本語版出版のお知らせ
弊社代表取締役の山辺真幸が日本語版監修を務めた書籍「データビジュアライゼーションのためのデザイン原則 日常的に扱うデータを効果的に伝わる情報に変える」が、2025年8月22日にマイナビ出版より発売されました。
本書について
「データを伝える力」を高めるための実践的なガイドブックです。日々作成するグラフ、レポート、ダッシュボードの質や「伝わりやすさ」は、データを正しく理解し、適切に構造化し、デザインの基本を押さえて可視化することで大きく向上します。
— Data Graphics Inc. 荻原和樹 推薦
本書では、「データを伝える」スキルを高めたいデータ実務者が知っておくべきデザインの概念と原則を解説しています。データの基礎知識から、人間の脳が情報をどう認識・処理するか、最新のアクセシビリティ基準の活用法、色彩理論とタイポグラフィの効果、良いチャートの作り方、インタラクションデザインまで、豊富な事例とともに説明します。
本書の特徴
1. 理論と実践の融合
認知科学、デザイン理論、データサイエンスの知見を統合し、実務で即座に活用できる知識として提供しています。単なる美しいグラフの作り方ではなく、「なぜそのデザインが効果的なのか」という理論的背景まで深く掘り下げています。
2. 豊富な実例とケーススタディ
著者の10年以上にわたる製品分析、ビジネスインテリジェンス、科学、設計、ソフトウェアエンジニアリングの経験から得られた実例を多数収録。成功例だけでなく、失敗例からも学べる構成になっています。
3. 実務者の視点
ステークホルダーやユーザーとのやりとり、ダッシュボードのデザイン設計・開発、現場でよくあるトラブルへの対処など、データビジュアライゼーションのプロとしての心構えや実務での教訓も紹介しています。
対象読者
本書は以下のような方々に最適です:
• データアナリスト、データサイエンティスト
• ビジネスインテリジェンス担当者
• UXデザイナー、UIデザイナー
• プロダクトマネージャー
• マーケティング担当者
• 研究者、教育者
• データビジュアライゼーションに興味を持つすべての方
監修者からのメッセージ
山辺真幸(UMT株式会社 代表取締役):
「データビジュアライゼーションは、単なる技術ではありません。それは、複雑な情報を人々が理解し、洞察を得て、より良い意思決定を行うための架け橋です。本書は、その架け橋を設計し、構築するための包括的なガイドとなるでしょう。
日本語版の監修にあたり、日本の読者の皆様により実践的で役立つ内容となるよう、注釈や補足を加えました。本書が、日本におけるデータビジュアライゼーションの発展に貢献できることを願っています。」
著者・翻訳者について
著者: Desireé Abbott
製品分析、ビジネスインテリジェンス、科学、設計、ソフトウェアエンジニアリングの分野で10年以上の経験を持つデータビジュアライゼーションの専門家。
日本語版監修: 山辺真幸
博士(政策・メディア)。情報可視化研究者。一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科特任講師、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科特任講師。複雑な大規模データのビジュアライズデザインを専門とし、手掛けた作品は、NHK、日本科学未来館などで展示されている。グッドデザイン賞、可視化情報学会賞、他受賞多数。
翻訳: 長尾高弘
株式会社ロングテール社長、技術翻訳者。最近の訳書として『数式なしでわかるAIのしくみ』(マイナビ出版)、『Wiring the Winning Organization 成功する組織を導く3つのメカニズム』(日本能率協会マネジメントセンター)、『scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第3版』(オライリー・ジャパン)などがある。
データビジュアライゼーション・デザインの実践に役立つ、示唆に富む知識が詰まった本書を、ぜひお手に取ってご覧ください。