UMT株式会社設立のお知らせ
この度、データビジュアライゼーションを通じて企業の価値創造を支援することを目的として、2025年8月21日付けでUMT株式会社を設立いたしましたことをお知らせいたします。
弊社は「DATA with HUMANITY」をスローガンに掲げ、データの精密さと人間性を融合させた新しいビジュアライゼーション体験を提供してまいります。単なるデータの可視化にとどまらず、人間の感性に響く表現を追求し、データから物語を紡ぎ出すことで、個人と社会の可能性を拡張することを使命としています。
経営体制
UMT株式会社は、2025年8月21日の設立と同日に、代表取締役に山辺真幸(一橋大学ソーシャルデータサイエンス研究科特任講師兼慶應義塾大学メディアデザイン研究科特任講師)、取締役として永嶋 敏之(株式会社メタファー 代表取締役)および古賀 早(シックス・アパート株式会社 取締役COO)が就任したことをお知らせします。
山辺は工学、情報科学、グラフィックデザインのバックグラウンドを持ち、主に情報デザイン領域での多数の実績を残しました。近年では大規模データ可視化をテーマとした研究で博士号を取得し、産学を問わず社会課題と直結する研究に貢献しています。
永嶋は2007年に株式会社メタファーを設立し、デザインとエンジニアリングの両面から、Web/アプリケーション/UI・サイネージ・モーショングラフィックなど幅広い領域でディレクションを担ってきました。
古賀は外資系ソフトウェア企業での営業・マーケティング幹部を経て、弥生株式会社のMBO参画後、2004年よりシックス・アパート株式会社に参画。2014年 代表取締役、2024年1月より取締役COOに就任し、同社の事業運営をリードしてきました。
この体制により、当社は可視化技術の実装力と事業推進力を一層強化し、社会に資するビジュアライゼーションの価値創出を加速してまいります。
事業内容
UMT株式会社は、学術研究や産業領域で蓄積される膨大なデータを、専門家以外にも伝わるかたちで活用できるよう支援するデータ可視化の専門集団です。BI(Business Intelligence)ツールや汎用スクリプトでは扱いきれない複雑なデータを、前処理からビジュアル表現まで一貫して設計し、利用者が自在に探索できるインタラクティブな解析ツールを開発します。
1. Visual Data Analytics - ビジュアルデータアナリティクス事業
流体や気象のシミュレーション解析、人流・地理空間データ、プラントやインフラのセンサーデータ、機械学習モデルの解釈性向上、バイオインフォマティクスなど、高度な専門知識を要する領域でも「見てわかる」意思決定を実現します。大規模データの前処理から可視化までを一貫して行い、ニーズに沿った探索を可能とするインタラクティブな可視化ツールを提供します。
2. Data Visualization - データビジュアライゼーション事業
デジタルサイネージやWebアプリケーションといったコミュニケーションの現場に向けて、データビジュアライズのデザインやCGコンテンツ制作を行います。科学館や博物館での科学コミュニケーション展示、AR(拡張現実)による没入型インターフェース、IoTデータを活用したスマートシティ向けダッシュボード、データジャーナリズムのインフォグラフィックなど、多彩な表現形態でデータの価値を伝えます。
3. Education & Community - 教育・コミュニティ事業
AI、データサイエンス、デザインの融合から生まれる価値を創出し、サステイナビリティをはじめとする解決困難な社会課題に取り組みます。大学での長年の教育実績を活かした講義・ワークショップ、企業・自治体向けのオープンデータ施策やデータリテラシー研修、高等学校での探究学習支援とデジタル教材開発を通じて、データ活用人材の育成とコミュニティづくりを推進します。
代表メッセージ
代表取締役の山辺真幸より、設立にあたってのメッセージです。
「人間は80%以上の情報を視覚から得ているといわれます。そして、人間の視覚は理性だけでなく感性にも多大な影響を持っています。私たちは、データとデザインの垣根を越え、人の感性に響く可視化体験を創出することで、新たな価値を生み出してまいります。
現代社会は膨大なデータに囲まれていますが、そのデータが持つ真の価値は、適切に可視化され、理解され、活用されてこそ発揮されます。UMT株式会社は、データビジュアライゼーションと人間中心のデザイン思考を組み合わせ、データから意味を抽出し、知識を創造し、意思決定を支援するパートナーとして、皆様のお役に立てることを目指しています。」
今後の展望
今後は、研究機関や産業界との共同開発を一層加速し、複雑なデータの価値を迅速に引き出す「専門家と現場をつなぐ可視化基盤」の整備を進めます。とりわけ、シミュレーションやAIモデルが生成する膨大な情報に対し、人間が直感的に気づきを得られるユーザーインターフェースの標準化に注力し、リスク管理や設備保全など社会インフラの意思決定スピード向上に貢献します。
教育・コミュニティ領域では、全国規模のパートナーシップを広げながら、サステイナビリティなど解決が難しい社会課題をテーマにした学習プログラムとオープンデータ活用支援を展開し、地域の課題解決力を底上げします。データ活用の「見える化」と「使いこなし」を両輪で届けることで、誰もがデータにもとづいて未来を描ける社会の実現を目指します。
今後とも、UMT株式会社をよろしくお願い申し上げます。